ねむろのまちと自然
ヒシサンが拠点を置く根室には、「美味しい理由」がたくさん。
「秋」が美味しい
秋は根室の味覚が最も楽しめる季節です。
夏に多かった霧はなくなり、年間通じて快晴の日が最も多い時期。旬の花咲ガニ、水揚げ日本一の脂ののったサンマなど、美味しいものが沢山あります。
●秋鮭定置網漁解禁
期間:9月~11月下旬
場所:各港
9月から根室の特産物である秋鮭が解禁され、いくらや筋子の魚卵加工なども本格化します。
10月頃から水揚げが盛んになり、生産者、加工場ともに一年間を通して一番の繁忙期になります。港に行くと定置網にかかった秋鮭を見ることも出来ます。
●根室かに祭り
期間:9月上旬
場所:根室港特設会場
根室の蟹屋が集まっておこなう、花咲かにの祭典です。
かにの早食いなどのイベントや花咲かにの姿煮や鉄砲汁など、根室を代表する味覚満載です。
お問合せ先 0153(24)3104 根室市観光協会
●根室さんま祭り
期間:9月中旬
場所:根室港特設会場
来場者全員に取れたてのサンマを無料で提供。そのまま炭火コンロで炭焼きしていただくことが出来ます。その他、さんまのつかみ取り大会やサンマ丼やサンマ節ラーメンなど創作さんま料理の試食、販売などをおこなっております。夜におこなわれるサンマ漁船の集魚灯でライトアップは必見です。
お問合せ先 0153(23)6111 根室市商工観光課
サンマ漁船の集魚灯でのライトアップ
炭焼きサンマ
食料供給基地としての根室の位置付けと歴史
釧路・根室地域は、豊かな自然資源を生かして、酪農(乳牛)生産及び、漁業生産などが挙げられます。 漁業においては、高田屋嘉兵衛が千島交易ルートを開いた1799年前後からおこなわれており明治時代には日露戦争の好機により、鮭や蟹などの缶詰は繊維製品と並んで外貨獲得産業へと発展し、缶詰や塩蔵技術も向上しました。 しかし、先の太平洋戦争により北方領土を失うことになり、さらにマッカーサーラインにより12海里内での操業に限られるなど数々の制約が重なり、事実上外海から締めだされてしまいます。 こうした根室における国内情勢が厳しくなっていくなか、1994年ソビエト連邦が崩壊などを継起に、ビザ無し交流などをきっかけに、ロシア貨物船が水産物を陸揚げされるようになりました。
このような経緯のように地場産業としての機能と役割を高めていくためにも、北方領土問題や200海里問題などの沖取り禁止などによる漁業規制などの問題が、今なお障壁となって立ちはだかっています。 その為、水産業をとりまく国際環境の変化への対応として、水産資源の疲弊による漁獲量の減少、輸入水産物との競合への対応など、原魚の安定供給が必要となってきました。 これからは、根室地域ブランドの構築の一環として、一次産業品や加工を中心とする食料品製造業の「食の文化」の情報を常に発信する対応を迫られてきたのかもしれません。
北方四島の返還の象徴、四島の架け橋